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三十一番観音院から三十四番水潜寺に行ってきました。
秩父の歴史と自分のビジネスを紐付けるをテーマに12月からはじめた札所巡り
約一月半かかりましたが本日が最終日です。
三十一番観音院ですが、山門から300段ほどの石段を上ると、観音堂にたどり着きます。
本堂の後ろには覆いかぶさるように岩壁があり、本堂左奥には清浄の滝が流れ落ちています。本堂にたどり着いたときのなんとすがすがしいこと。
聖浄の滝の左手の岩場には、弘法大師が一夜にして彫ったと伝えられている千躰の磨崖仏(まがいぶつ)があります。
なぜ崖に仏様を掘れるのかというと今から1700万年も前の砂岩地層なんですね。
十九番龍石寺、二十八番橋立堂と同様、昔の人がここに観音堂を建てようと思うのには、なにかこの地域特有の地質に関係がありそうです。
納経所の扉には昨年lの台風19号の時の写真がありました。
これは必見です。
個人的に観音院の手前にある地蔵寺の水子地蔵もとてもきれいで、明るい感じが好きです。
三十二番法性寺ですが、とてもきれいなお寺です。
仁王門をくぐり石段を上がると本堂があり、さらに歩を進めて、岩を削った石段を登ると観音堂があります。見晴らしも抜群です。
三十三番菊水寺ですが下吉田の田んぼの間の道を行くと道端に石標があり、そこから参道がのびています。
本堂の広い土間には、『子がえし』と『孝行和讃』の絵図が掲げられています。
ちなみに『子がえし』とは子殺し(親が子を殺す)のことです。
江戸時代では『子がえし』の実態も当時それほど珍しい行いではなかったようです。
『子がえし』言うと口減らし印象があり、貧困で食えないから間引いた・・・と思っている方もいると思いますが、必ずしもそうとは限らず、一定の生活水準を保つためにも行われていたようです。たとえば、生まれてきた子供が奇形児や障害を持った子供であった場合とか。
三十四番水潜寺ですが秩父札所の結願寺であるとともに、西国・坂東・秩父の日本百観音霊場(日本百番観音)の結願寺でもあります。
西国三十三カ所、坂東三十三ヵ所、秩父三十三プラス一で百ヵ所という意味です。
本堂に続く坂道は観音院の山登り以上に険しいです。
一代技術士事務所 鈴木
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