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執筆者の写真takashi suzuki

スタバから学ぶゼロエミッション

スターバックス社では店舗で出たコーヒーの豆がらを肥料や飼料に転換し,その肥料や飼料から得られる野菜やミルクをまたスターバックスに戻すという取り組みを行っているらしい.私がゼロエミッションという言葉を初めて聞いた話題でもある.何それ超かっこいいと思った.そもそもゼロエミッションとは国連大学が1995年に提唱した廃棄物を出さない製造技術を開発する計画のことであり,ある企業・産業で排出される廃棄物を,別の企業・産業の原料として使うなどして,トータルで廃棄物をゼロにしようというものである.

この話題がきっかけで,化学会社でゼロエミッションができないものかと考えるようになった.やってみるとこれが実に面白い.アルコール系の廃液が活性汚泥のエサになったり,フリーデル・クラフツ反応で出たアルミニウム系廃液がフッ素共沈剤になったり….私が在職中で一番輝いていたのは廃棄物を相手にしていたときではないだろうか.

わずか2年で20%強のコスト削減につながった.

廃棄物は資源だと私は考える.企業命題であるコスト削減.しかしコスト削減をしようとするとリスクが高まる.このトレードオフの関係を,化学の知識をもって地球を支えるエネルギーに転換させることが可能である.大量生産大量消費は時代にミスマッチである.技術と経営の視点で,化学工場の持続と発展をサポートしたい.


SDGs ターゲット12.5

2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

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